本気ホンキに見せかけた、嘘とハッタリの付き合いよりも、
嘘で繕い固めていても、本当の気持ちで繋がる関係。
それは大人のおとぎ話。
結末だってみえみえの甘く軽やかなおとぎ話。
時々こんな映画も観るのは、
BGMや環境ビデオを流す感覚。
こんな出会いになんて誰も最初から、
これっぽっちも憧れてたりはしてないよ。

ーBullshit!
.
.  信じれば、夢はかなう。
.
.   「ゼブラーマン」
.
.  白と黒のエクスタシー。
.
「俺の後ろに立つんじゃねぇ!」
.
我慢出来ずに封切り日の今日、観に行ってしまった。

昭和のB級映画を模した画面も、細かい演出とかも、
ヒロイン、鈴木京香の切なさも、ノスタルジーを増大させるが、
この際そんな事どもは、全てがどうでもいいだろう。

後半、不覚にも涙が止まらなくなって、本当に困った。
とにかく、もう、ダメだった。
映画館がすいてて良かった。

「父さん、飛べると思うか?」
.
「・・・・・・がんばって。」


何にもできない自分。
それでも立ち上がらなければいけない自分。
一人になっても闘い続ける孤高の存在、
あきらめなかった最後の一人、それがヒーロー。
.
   ゼブラーマンは教えてくれた。
.
   人は、変われるのだと。

.
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この際、告白しよう。

ぼくも、仮面を持っている。
彼は、ぼくだ。

彼はゼブラの仮面だったが、ぼくは虎だ。
小さい頃に強く胸に刻まれた、ぼくのヒーロー、
その虎のマスクをぼくは持ってる 。
「力が正義ではない、
       正義が力だ。」
と叫んだヒーロー。
そのマスクを持つぼくは、今もどこかで、
自分を変えたい、変わりたいと、願っているのだ。

「なっちゃいねぇなぁ・・・。」

だから今も、マスクを付けて闘う彼らを、
ぼくは応援し続けるのだろう。

ヒーローを呼びたいと、思う気持ちから、
自らがヒーローにならねばと、思う気持ちへ。
それこそが、大人になるということなのか。

ならば闘う大人になりたい。
いい歳をして、いまだ大人になりきれていない、
ぼくはこれから、大人になりたい。
.
「白黒つけるぜ!! ジィェアッ!」
.

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晶

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