にやけっつらを、こっちに向けるな！

くそっ、くそ−！
打たれ弱いなあ。
なっちゃいねえ。
だけど顔だけは背けなかった。
うつむいたりもしなかった。

弱音を吐きたいときもあるさ。
吐いたら少しは楽になるのか。
けれども自分が発した言葉は、
そのまま自分への暗示にもなる。
マイナスの暗示なんてまっぴらゴメンだ。
だから無理でも強がりを言おう。

こんなに打たれ弱くって、
どんなにぼろぼろになっても、
あえてぜんぶ受けてやる。
ストレスも、リスクも、マイナスも、
あえてぜんぶ受けとめて、
起爆剤にしてやるぜ。
まだまだ足りない、
もっとこいって。
いつかまとめて、お返しするぜ。
そんときゃおまえらにげんじゃねえぞ。

生き残りとアピールを重視する社会で、
要領のいいやつばかりが増えていく。
うわべだけのおおぶろしき。
だまされるやつらもたいしたことない。
あとでわかって、がくぜんとしても、
えへへへ、なんて目をそらしながら、
苦笑いひとつでごまかすつもりだ。
だましだまされ、なかよくやってろ。
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けれども、にやけたそのうすわらいがおを
こっちにだけは、向けんじゃねえっ！！！
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