夢を見る。（memory　of　the　dreams）

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　ここ何年も、ほとんど滅多に　　
　夢を見ることはなかった。　　
　そうしたことのツケなのだろうか、
　実にたくさんの夢を見続ける。
　こうしてずっと横になっているから
　そう眠くなるはずもなく、
　昼となく、夜となく、
　30分程度の短いうたた寝が
　時折やってくるだけの生活。
　けれども、その短いうたた寝の中で
　実にたくさんの物語を体験する。
　奇妙な話、不思議な話、
　辛い夢、苦しい夢、悲しい夢。
　様々な夢を見るけれど、
　楽しい夢や、うれしい夢はまだ見トいない。
　それは、このぼくの意識が
　いくらベッドの上の身であっても、
　夢の世界へ行くことよりも、
　現実にとどまることを
　選択しているからなのだろう。
　夢の世界へ逃げていきたい、
　そう思ってはいない証拠だ。
　よし。よし。
　夢よ、これからもこのぼくを
　困惑させ続けるがいい。
　そうやって、このぼくを
　拒否し続けていって欲しい。
　ぼくの居場所はこちらの世界だ。
　今はこうやってずっと寝てはいるけれど、
　そちらの世界にいくことを
　選択したわけじゃ決してないのだから。
　己の全てのエネルギーを、
　組織の　　　　q復と再生に注ぎ込むために
　全力で、こうやって
　横になり続けているのだから。

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