Enemy

2004年8月27日 エッセイ
 生きてりゃ
 生きてるだけ、
 どんどん
 敵が増えていく。
 人ひとりが
 食べて、息して、
 生きていくことは、
 それだけ誰かの 何かを押しのけ、
 奪っていくということなのか?
 自分の意志を、感情を、
 表に示していくことは、
 誰かと敵対することなのか?

 息を殺して、
 感情を持たず、
 意見を言わずに過ごしていれば、
 これ以上敵が増えないだろうか?

 コミックの世界では、
 「強敵」と書いて
 「とも」と読む。
 死力を尽くして、とことん闘えば、
 最後に心が通い合うという。 
 リングの上でもそうなのだろう。 
 けれどもそれは、
 コミックの中やリングの上という
 ルールある世界の闘いだからこそ。
 ルール無用の現実社会では
 喰うか喰われるか、それのみである。
 
 この世に生きている限り、
 誰ひとりとして
 傍観者ではいられない。
 牙を剥き合い
 喰うか喰われるか、
 どこへ行っても、逃げ場なんてない。

 目をそらすんじゃない。
 しっかり見据えろ、
 目の前の敵を。

 ひるむな。気を抜くな。

 敵はまだまだ次々と、
 
 現れてくるはずなのだから。 

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晶

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