経験

2004年8月9日 エッセイ
 ひとりの人間が                 
 経験できることは 限られている。       
                         
 それぞれに与えられている           
 時間のカードを 支払いながら、        
 経験を積んでいく。             

 単純に示すなら、               
 4年制の大学に通って
 学士の称号を得ることと、
 2年制の専門学校に 2つ通って
 2種類の資格を取得することは、
 同じだけのカードと交換されて
 選択された経験である。
 同じように、2時間分のカードを使って、
 体を鍛えるというのと、
 映画を観るというのも、
 選択された経験である。
 この様に、無限な選択肢の経験を、
 有限のカードを支払って、それぞれが
 選びながら、積み重ねていくことになる。
 
 お金の使い道がさまざまであるように、 
 手に入れた経験は、人によってさまざまである。 
 けれど、どれもみな、
 自分でカードを支払って手に入れたもの。
 それを生かして、未来をより有意義なものに
 していかねばならない。    

 手持ちのカードが、人によってあと何枚であろうと、
 有限であることに違いはない。
 カードの使い道は、
 よく考えたに越したことはない。
 無計画な浪費は、
 自分の首を絞めることに他ならないからだ。

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晶

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