いい人、悪い人、普通の人

ぼくは小さい頃、ヒーロー番組をみてて、
世の中に存在するのは3種類の人たちである、と悟って、
世の中の全てを理解したような気持ちになっていた。

それは、
1.いい人（ヒーローとその仲間、ヒーローが守る人たち）
2.悪い奴（悪の組織とその仲間）
3.あやつられてる人

の、3種類である。

3番目の「あやつられてる人」っていうのは、
ほんとうはいい人なのに、何らかの操作で、悪の手下として、
悪に荷担する人たちのこと。

この、「あやつられてる人」の末路も3パターンあって、
1.最後まで悪として死ぬ（悪の捨て駒として、又、ヒーローに倒 されて）。
2.最後にいい人に戻って、謝って死ぬ。
3.ヒーローに助けられて、いい人に戻って、日々を過ごす。

で、案外この「あやつられてる人」の割合が番組の中より多いのが、
実際の今の世の中なんじゃないか、
そんな事まで考えていた（幼稚園から小学生低学年）。
みんな、いつ、いい人に戻るんだろうって。

今も考えてることは大して変わっていない。

「みんな、いつ、いい人に戻るんだろう。」

今でも、1番目の「悪い人」の割合が最も多いとは、思いたくない。
だけど、「あやつられてる人」の中でも、
「最後まで悪として死ぬ」人の割合 が 最も多いんじゃないかって、
そんな風に思ってしまう、ダメな大人になったかもしれない。
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