2人の健介

2004年3月7日 スポーツ
リングネームに人生を背負った男。
新崎人生。

彼の地元徳島で実現した、佐々木健介とのシングルマッチ。
新崎人生、彼の本名も実は「健介」。
しかも同じ昭和41年生まれ。

運命の巡り合わせによって出会った2人。
メジャーとインディー、別々の道を歩んできた。
新日、WJと経由して、佐々木健介も今はフリーの身。
覚悟を決めた男の清々しさが溢れて感じられる。
一方、新崎人生は、みちのくプロレスで、1レスラーから社長の立場へ。
守るべきもの背負うものは、会社と故郷。

2人の立場が微妙に交錯する今、
リング上の対角コーナーで向かい合う。
佐々木健介はみちのくの マットにおいても、
今の自分の全てをぶつけてきた。
人生の名を背負ったもう一人の健介は、
それを受け止め、立ち上がり続けた。
必殺のラリアットを食らって、意識を失いながらも、
ふらふらと立ち上がり続ける新崎。
同い年のメジャーの健介を向かえ討つ、もう一人の健介。
裸の心でぶつかり合った2人の健介。

レフェリーストップで敗れ、
もはや立ち上がることのできない新崎に、
「社長!お前のマットだろう?立て!社長!!」
と怒鳴る佐々木。必死に応えて立ち上がり、
握手で試合を締め括った新崎は、
みちのくを、故郷を背負って闘ってき た
まさしく「人生」その人であった。

人生!健介!!
健介!人生!!

またいつか巡り合うだろう2人。
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リングの上には人生がある。
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リングの上には人生がいる。
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コメント

晶

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