えっ・・・！

AKINO 選手が A to Z 退団。
ついこの間、会場で会ったところなのに
突然の発表で驚いた。
これからはフリーとしてやっていき、
AKINO プロデュース興業の開催を目指す。
知らされる側とすれば、唐突だったけど、
AKINO 選手の気持ちもよく分かる気がする。

アジャ、文子、大向と、
アルシオンから次々と去っていった中、
吉田選手と AKINO 選手は
本当に頑張って来たんじゃないかと思う。
ここへきて、抑えることのできなくなった
自分の理想を目指して旅立っていく
AKINO 選手を誰も咎められないだろう。

けれども、吉田選手の気持ちはどうなんだ ろう？
とどうしても考えてしまう。
吉田選手は、ぼくが知っている女子レスラーの中で
最も人間的に素晴らしいと思える人だ。
自分自身が天下の吉田万里子であるにも関わらず、
常に周囲に気を配り、心遣いを忘れない。
それだけに、吉田選手にも
何気兼ねなくのびのびと、思い切りファイトできる
環境ができることを祈らずにいられない。

全女を辞めた堀田選手が社長となった A to Z は
業界内で何かと嫌われる存在だそうだ。
これまでに2回開催されている
新人女子レスラーのオールスター大会「BPM」に、
AKINO 選手が出ていないのを
正直、残念に 思っていた。
フリーになった今、
AKINO 選手は、いろいろな団体に上がり、
これからの女子プロレス界を中心から動かす
原動力となっていくことだろう。
プロレス界を変えようと頑張っているのは
男子レスラーばかりではない。

後に続かない、3秒のダメージで決着するプロレス。
1回の興業それ自体でみんなが満足し、感動する大会。
そんなプロレスを AKINO 選手は目指したいという。
ぼくが観た中では、CMLL の京都大会がそうであった。
本国メキシコでの確執、構図等を過剰に持ち込まず、
1人1人の選手が生き生きと自分をアピールし、
どの試合も 1試合そのものが、
ぼくら観客と一体となって作り上げた
「作品」として完成されていた。
本当に楽しかったし、感動した。

AKINO 選手には人を惹きつけて感動させる
レスラーとしての実力が十分あるし、
そんな大会をいつかきっと実現させてくれることだろう。
AKINO 選手の今後の活躍を心から期待する。

がんばれ！AKINO！！