パンチ攻撃によって、顔面が腫れ、出血する光景を、
僕はあまり好きではない。
その一方で、
鉄柱や、その他のいわゆる反則攻撃による流血は
それほどの嫌悪感を抱かない。
こう書くと、とても矛盾しているように見えるが、
生理的に、というか
そのラインは、僕の中でかなりはっきりと
存在しているようだ。

小さな頃から、ボクシングは、
どうしても、いまひとつ好きになれなかった。

プロレスにおいて、
拳を使った攻撃といえば、
最も印象に残っているのは
猪木のナックルパート。
「弓をひくような」と形容されるフォ ームは
単なる「パンチ」ではなく、
まぎれもないプロレス技であった、と思う。

あとは、アジャ・コングや吉江等が使う「裏拳」や、
ベイダーの「腕パンチ」は、
プロレス技として生み出された「パンチ攻撃」である。

こうしたアジャや、ベイダーは良いとしても、
僕は、プロレスのリングでのグローブ着用も
あまり好きではない。

けれども、考えてみれば、
UWFと新日との対抗戦時代は、
前田や高田のレガースが、気に入らなかったが、
最近は、永田がレガースをつけていても
全然気にならない。
UWFの頃の「キック」が、年月を経て、
プロレス技 として、消化吸収された ということなのか。

高田のキックに対して、武藤はドラゴンスクリュー、
レッグロックで切り返した。
プロレスラーは、パンチ攻撃に対して、
同じパンチ攻撃で応戦するだけでなく、
プロレスならではの切り返し方を
生み出さなければいけないのかもしれない。

こう考えていくと、
プロレスは、猪木対アリ戦の答えを
未だ見いだせないでいるのかもしれないな、
と思ったりした。

コメント

晶

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